新しい勇者:勉強だ~!

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~ルートside~  僕、レイ、紫ちゃんが新しい勇者様に世界の色々を教える事になって、レイの話を聞いてたんだけど。  紫ちゃん一人だけ呟いて古い教科書の書き写しをしてる。  たぶん紫ちゃんが呼んだ精霊から習ってるのかな、姿が見えたのは一瞬だけだったからとても貴重だ。 「じゃあ次は魔法属性についてね、お二人は属性はどこまで把握しているの?」  最初は勇者様に対して敬語だったけど、二人とも畏まったのは嫌だと言われてから僕もレイもタメ口で話してる。  サトウさんはともかく、カミジョウさんは僕らより年上っぽいから敬語の方がいいと思ったけど、勇者によって違うのかな。 「基本的な自然属性なら図書館の本で読んだ」 「威力の高い炎属性、魔力のコントロールが現れやすい水属性。  攻撃に注意する風属性、作物を豊かにする土属性。  術者が死ぬ可能性がある氷属性と雷属性。  浄化に特化した光属性と、暗殺に特化した闇属性。  この8属性が生物が最も有している魔法属性……なんだよね」 「そうね、他だと希少属性もあるわ。さっき彼女が呼んだ精霊は音属性の精霊」  音。拡声魔法の元になった属性だ。  あらゆる音を増幅、もしくは消す事ができる属性だけど、初級魔法でも術者の負担が大きい。 「あとは転移やボックスといった無属性は、希少属性を元にして作られた魔法なの」 「えっと、無属性はどういうものなんですか?」  サトウさんの質問に僕とレイは顔を見合わせる。正直考えた事なかった。
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