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拗ねてる。なぜか知らんが明が拗ねてる、なして?
まぁ夕飯前やから軽いおやつ作ってって言うたんはウチやしなぁ、ほったらかしはいかんね。
「チョコチップのクッキーかぁ、えぇねぇ」
「ジャガイモの薄焼きも作ろうとしたらシュインに止められた」
「夕食が入らなくなるでしょう、食べ過ぎはいけません」
テーブルセッティング(シートやけども)しとるシュインさんに言われて「あいやー」と零した。いや、たまに塩気が欲しくなるんよ、口直しというか。
まぁ菓子パもよろしかね。
「薄焼きはまた今度なぁ」
明も撫でたったら嬉しそうに目を細めてら、クフリ君らはギルドで来れんかったからなぁ。
で、シートの四隅に重しを置いて、明の作ったクッキーを中心にドーン!ボックスから出したコップに吸血鬼が持ってきたジュースを入れる。
味は……大丈夫やろ、たぶん。
「私は中で片付けをしてまいります。ロイン、着いて来てください」
「わ、わかった」
「いてら~」
あ、吸血鬼ってロインっていうんか。へー。
……なしてシュインさんに怯えてるんやろうか、年下やろうに。
明も座って、全帝さんも座って。オーロには水と専用のおやつをあげて。
「菓子パー!」
「花見じゃなかったの?」
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