アースツー無惨

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アースツー無惨

 まあこんな感じなのよ。クリステラ・エルネストは言った。  言われた女は、かつて自分が住んでいたのでよく解っていた。 「私が密談する時は理事長室だったわ。ああ。この部屋のテーブルの上でレスターにフニャフニャにされたんだわ。ちょうど排卵期の私の開いた子宮口をグリグリされて。ジョナサンのママになれたと思ったのに」 「誰がお爺ちゃんとあんたの生々しいファックについて聞いたのよボケええええええええ!大体、あれ見て何とも思わないの?!」  惑星神ガイア、かつての校長ルルド・リュミエールは、時間凍結された教え子2人(ジョナタル)宿敵(魔王)を一瞥し言った。 「壮絶な3Pね。タルカスは口でジョナサンが尻って言うのは」  四つん這いにされた魔王と尻を掴んだ父親、魔王の口に向かってズボンを下ろした警備責任者と言う、極めてハードゲイな構図があった。 「知るか!今すぐ焼き尽くそうかと思ったわ!こいつ等見つけてあんた等を呼んでくるまで半日以上かかったのよ!関係者は携帯で写真撮りまくるし!とっくにママは元に戻ってジュニアに授乳してるし。ママに見せらんないわこんなの!こんなしょうもない状況で時間凍結食らってるパパも彼氏も嫌よ!やっと婚約指輪くれたのに!」  私に既成事実を求められてもね。ガイアはそう思った。 「まあ、おぼこの大風呂敷は他で広げなさいな。とりあえず、こうなってしまったら、私にも手が出せないわ。本人が凍結させた時を戻すには、本人にやらせないとね。クロノスはどう?」 「スピーカー呼ぶのに手間取ったわ。何ソワソワしてんのよ。ちゃんと喋れスピーカー。ぺいするわよ?」  使いの尻をペンペンしたのは、小型犬のような物体、時の神クロノスだった。 「俺の使い(臥待月)がソワソワしてんのは気にすんな。ジョナサンの時間を凍結させたのはな。多分ノルンだ」  ノルン?クリステラの問いにガイアは応えた。 「ウルド、ベルダンディー、スクルドの三姉妹ね。確か、時の女神だったはずね」 「まあそうだ」  スピーカーの尻をペンペンしながらクロノスは言った。 「ノルンは解ったんだけど、パパとどう絡んでるのよ?話せちゃんと。クロノス」  凄く偉そうに、学園国家アカデミーの王女は言った。
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