パラリーガル

決意

私が法律の道を目指したきっかけは、ある人身事故がきっかけだった。

高校からの帰り道。私は人身事故に巻き込まれた。
抱く感情は当然かのように『だるいなぁ』『面倒だなぁ』といった類で、

何故、電車に飛び込まなければいけない程追い詰められていたのか。

といった事等は想像する事さえしなかった。

しかし、翌日の新聞の地元紙で事件の真相は明らかとなる。

オレオレ詐欺で全財産を奪われた老夫婦が、世を儚んで無理心中に至った、という事だった。
そして、こういった事件に巻き込まれた際は、法テラスへご相談を。と新聞の本文は締められていた。

何気なく「法テラス」をパソコンで検索してみる。

そこには、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。と書かれていた。
もしも、人身事故で亡くなった老夫婦がこのシステムを知っていたら？
少しでも法律の知識があったならば？

2人は死ななくても良かったのかも知れない。たらればだけれども。
法律は知っていて初めて武器となる。

私は、少しでもこういう悲しい事件を減らす手助けがしたい！と思い、
法学部に進み、法律を勉強する事を決めた。