天空の防人――先に逝った女房へ
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「お帰り! すぐに野菜炒め作るからね!」 女房が、笑顔で迎えてくれた。 機動隊の訓練でクタクタになって帰宅しても、女房の元気な出迎えの言葉と笑顔に、とても癒された。 俺はいつも照れて、不愛想に「ただいま」と一言、告げるだけだった。 娘のレナも加えた三人で囲む夕食は、人生で最も幸せな時間だった。 手腕が認められて、爆弾処理班への入隊が決まったときでさえ、家族の食卓以上の幸せを感じなかった。
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