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【Transfer student〜転入生】
生活指導を受け持つ傍ら学級クラスの担任を持つ名原佑樹先生。
数学担当の先生で先生方の中では若い先生で、少し赤茶色を染めていて短髪で長身。
そのうえ中肉中背とこれば女子高生が放っとかない訳が無い。
生活指導の役割があるから勿論、制服の乱れは厳しい。
でも、優しいから先生方からは信頼のあるから任されているのよね。
しかし、いくら転入生が来るからって簡単に話していいのだろうか。
直前まで黙っとくとか。
漫画なら。
主人公が教室に入る途中に出会い頭に見知らぬ人とぶつかり、印象は最悪な出会いで。
″あ!君はさっきの。″
″げ、あの人だったの?″
それから、恋愛が始まるお決まりの王道ストーリーの始まり、始まり。
なんちゃって。
世の中、そんなに上手くいかない。
「そういえば、名原先生、転入生とは言っていたけど男か、女かは言っていなかったね。」
なんて私が呟く。
すると夏穂ちゃんがにやにやと気持ち悪い笑みを浮かべた。
「そりゃあ、結衣。男の子よ。良い生徒だっていっていたけど。どんな人なんだろうね?」
ぐふふと噛み殺すように笑みを浮かべた夏穂ちゃんに小さく息を吐いた。
か、夏穂ちゃん。
転入生ねぇ。
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