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【うーん。やっぱり人間の血は最高だね♩】
叫び声を聞きながら、ジュルジュル音を立てながら歓喜の表情を浮かべて口にする。
者の口の周りにはベットリで、肩には女の子を乗せている。
その女の子の意識はあるものの、頑なに目を開かなく、ぐったりと腕をだらーんと伸ばしたままだった。
【はっ、俺とした事が。人質なのに、つい欲を出してしまった。イケナイ、イケナイ。君がイケないんだよ?甘くて美味しい匂いをさせるからね?
って言っても聞いていないか。】
肩の上の女の子を見ては深く唇を歪めた。
【さてと。この娘が例の少女かは知らない。あの方に確認をすればいいだけか。それに殺さないのは利用価値もあるからな。行きましょうか、お姫様。待ちわびていますよ。】
返事をしない女の子を確認すると、にやりと笑みを浮かべる。
【楽しみだねぇ。この娘がこの先どうなるかわからないが。でも絶対にあの血は目醒めさせてはいけない。人間なんてあの世界には不要なんだ。】
ふふふっと愉快そうに笑いながら闇の中へ歩いていった。
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