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【Casual everyday〜何気ない日常〜】
澄み切った青空に、真っ白な綿あめみたいな雲がぷかりと浮かんでいる。
雲と雲の間からは太陽がかくれんぼをするかのように見え隠れしていた。
電信柱を伝って電線が伸び、その上には雀が止まっている。
二羽の雀は仲良さそうにチュチュチュンと囀(さえず)り鳴きながら羽を休めている。
その下をいろんな人々が歩いているのが見えてくる。
ランドセルを背負った子供達に、制服を着た学生。
手を繋ぎながら歩く親子連れに、スーツ姿の社会人。
お喋りをしながら歩く人、手首に付けている腕時計を見ては歩く足を早めたり。
いろんな人々が歩いている街。
早坂(ハヤサカ)市。
そのような人々の中に一人の少女が歩いていた。
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