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「……子供できたら籍入れる」
「わかった。それならそれでいい。……とりあえずちゃんと付き合おうぜ。もうセフレとか言うなよ」
村瀬の言葉に納得して小さく頷いたが、まずはそこをなんとかしたい。
「いーじゃん、セフレでも。付き合うとか面倒だよ」
フッと笑って軽く返してきた。
「対外的にセフレって、どう聞いてもイメージ悪すぎるだろ? 付き合うのの何が面倒なんだよ」
「マメに連絡しなきゃいけないし、いちいち行動把握されたり、うるさいことばっかり言われるんでしょ? 彼女とか言って束縛されんの本当にイヤ。それにアンタ他で遊べないよ? 同時進行しろって言ってんのに」
「同時進行なんてするつもりねぇよ。束縛もしないし。……今までと何も変わらないから、とりあえず彼氏だって言えよ。俺も彼女だって言うから。な?」
体裁だけでも整えるように頼んだ。
「もー、わかったよ。その代わり面倒なこと言ったりやったりしないでね」
「わかった。……あと、オマエの親に一応挨拶とかしておきてぇんだけど。子供できたら籍入れるんだし、そういう約束、もうしてるだろ? 俺たち」
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