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「は? 言ったよね。上っ面だけだったら、いくらでも言えるって。アンタそんな薄っぺらい言葉聞いてどーすんの? すぐに変わる気持ちなんて聞いてどーすんの?」 「俺はオマエの言ったこと、本心かどうかわかるよ。気持ちが変わったらその時また聞けばいいだけの話だろ。今の気持ちだけで充分だよ。今、ユリがどう思ってるのかわかれば俺はそれでいい」  食べるのをやめ、まっすぐ私を見て静かに言った。 「なに……それ。そんなもの……信じて……バカじゃないの?」 「そんなもんだろ? どっかで疑いながら、……でも信じて、それしかねぇと思うけど。いいよ、今まで通りで。なんか、オマエとの関わり方なんとなくわかってきたから」  言うだけ言ってうどんを食べ始めた小久保。黙っている私に「食えば?」と一言だけ言った。 (なにその顔……)  穏やかな優しい目で私を見る。まるで最愛の人に向けるような表情。ばあちゃんが私を見る時のような……。どこか居心地の悪さを感じながらもうどんを食べた。 「オマエ、風呂入れよ。そしたら俺また寝る時帰るから」  食べ終わるとテーブルを片付けながら言う小久保。 「アンタさー、意外とマメだよね。マメって言うか、尽くすタイプって言うか」
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