08

11/16
前へ
/799ページ
次へ
「なんだよ。結構俺の気持ち伝わってんじゃねぇか」  フッと笑って私を見た。 「違うよ! 意外と片付けとかちゃんとやるんだなーって驚いただけ」 「あー、はいはい。わかったよ。いちいち突っ掛かってくんな。湯船にちゃんと浸かれよ」  またもや口うるさく言われながらお風呂に入る。言われた通り湯船に浸かり、体を拭いてリビングに行った。 「だから! 真っ裸でウロウロすんなよ」 「え? あー、忘れてた。いつものクセで」 「そのいつものクセって何なんだよ。……マジで早く服着てくんねぇ?」  困ったように言う小久保。 「なに? ムラムラしちゃう?」 「そりゃ、するだろ。オマエの体見て、平然としていられねぇよ。いーから、早く着ろ。体調わりぃのにそんなことしたくねぇし」  小さく笑い冗談で言ったのに、小久保のそこを見ると確かに反応していた。一瞬で体が疼く。 (ヤバ……したい。でも風邪移したくないしな) 「手でしてあげようか?」 「は? いーよ。俺、帰るし。オマエも早く寝ろよ。……あ、忘れてた。熱測れ。まぁ大丈夫そうだけど」  着替えて言われた通り熱を測った。 「36度7分。下がった」 「ん。じゃー、俺帰るから。鍵閉めろよ」 「……わかった」
/799ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5614人が本棚に入れています
本棚に追加