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「なんだよ。結構俺の気持ち伝わってんじゃねぇか」
フッと笑って私を見た。
「違うよ! 意外と片付けとかちゃんとやるんだなーって驚いただけ」
「あー、はいはい。わかったよ。いちいち突っ掛かってくんな。湯船にちゃんと浸かれよ」
またもや口うるさく言われながらお風呂に入る。言われた通り湯船に浸かり、体を拭いてリビングに行った。
「だから! 真っ裸でウロウロすんなよ」
「え? あー、忘れてた。いつものクセで」
「そのいつものクセって何なんだよ。……マジで早く服着てくんねぇ?」
困ったように言う小久保。
「なに? ムラムラしちゃう?」
「そりゃ、するだろ。オマエの体見て、平然としていられねぇよ。いーから、早く着ろ。体調わりぃのにそんなことしたくねぇし」
小さく笑い冗談で言ったのに、小久保のそこを見ると確かに反応していた。一瞬で体が疼く。
(ヤバ……したい。でも風邪移したくないしな)
「手でしてあげようか?」
「は? いーよ。俺、帰るし。オマエも早く寝ろよ。……あ、忘れてた。熱測れ。まぁ大丈夫そうだけど」
着替えて言われた通り熱を測った。
「36度7分。下がった」
「ん。じゃー、俺帰るから。鍵閉めろよ」
「……わかった」
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