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 ——遡ること数年前。 「村瀬、今日どう?」 「……うん。いいよ」  仕事帰り、小久保と会社から3駅離れた、いつものホテルに向かう。 「先シャワー浴びて来いよ」  促されシャワーを浴びていると……。 「今日はここで楽しもうぜ? たまには違うこともしないとな。オマエに飽きられたくねぇし」  ニヤッと笑って小久保も浴室に入ってきた。 「よく言うよ。アンタだって他にもいるんでしょ?」  薄く笑って返す。 「は? いねぇよ。オマエと違って俺はオマエ1人いれば満足できるし」  欲情した目で私の唇を見る。 「……しないでね。いつも言ってるけど」 「うるせぇよ。黙れ」  いきなり深く口付けられた。噛みつくような乱暴なキス。舌を絡め胸を揉まれる。緩く揉んでいた手つきが変わり、徐々に中心に近づく。ついに先端まで辿り着きそこを強くつねる。 「んっ、ふぅっ……ん」 「っは、オマエ、相変わらず好きだな。こうやって攻められるの」 「アンタが好きなんでしょ? ドS……っ」 「声出せよ。可愛く喘げって」 「っ。気持ちよくないと声出ないって言ってんじゃん。アンタが下手なのが悪いんじゃない?」
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