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 フッと笑って腰を緩めた。 「ちょっと、アンタ。私にそんなことしていいの? ……早く、交代して。私が上になる」 「だーめ。いつも言ってんだろ? 俺の名前呼んで可愛く喘いでイっていいか聞いてからイケって」 「そんなの絶対いや! そんなことしないって言ってんでしょ? 他の女にやらせなよ。……ん、ねぇ、早く。こんなんじゃイケない」  さっきから、意地悪くゆるゆると揺すられているだけ。気持ちいいけど、達するには刺激が足りない。 「だから、他の女なんていねぇよ。ほら……俺の名前、呼べよ。……俺もそろそろイきたいし。ユリ」  手を絡めて繋ぎ優しくキスをされる。瞳には欲情が感じ取れるが、それとは裏腹に柔らかい表情で……まるで恋人にするようなことを私に施す。 (もう……だめ。そんな顔でそんなことされたら……あぁ、イきたい) 「……レン。イキたい。イかせて」  私の言葉にフッと柔らかく笑った。 「言えんじゃねぇか。最初から素直に言えよ……ほら……っん。これでいいか? ……あぁ、やべぇ。俺がいいわ……俺がイキそう」  強く腰を打ち、感じるところを重点的に突いてきた。あっという間に昇り詰める。 「んっ……イク」
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