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「オマエの胸、ホントデカいよなー。もう少し堪能したいんだけど。この重みと柔らかさ……でも、まぁ、あんまり焦らすとかわいそうだからなー。そろそろ気持ちよくしてやるよ」  そう言って私を寝かせ股の間に顔を近づける。何をされるか理解した。 「ねぇ、やめてね。そこ、舐めないでって……絶対ダメって言ったよね。マジでそれ、したら怒るよ?」  本気で止める。  あの行為は本当に嫌い。気持ち良すぎて、一方的に喘がされるのが、完全に負けたみたいな気がする。小久保にはされたことがないけど、とんでもなく乱れることが簡単に想像がついた。 「なんでだよ。気持ちいいだろ? 舐められるの。オマエ、わかってて言ってるんだよな。なにがそんなにイヤなの? キスもそうだけどさ……オマエらしくないよな。気持ちよくなるのがイヤなんて」  いつもはヘラヘラと適当に流すくせに、珍しく真面目な雰囲気で不満を口にする。 「気持ちいいのは好きだよ。でも一方的に攻められるのはイヤ。アンタに好き勝手振り回されるっていうか……男に翻弄されるのはイヤなの」  その空気に飲まれ、私までいつもより踏み込んだことを言ってしまった。
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