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 ニヤッと口角を上げ私を見下ろす。 「うるさい! そんな約束した覚えないから! アンタが勝手に言っただけでしょ?」 「ユリが俺の名前呼ばないからだろ? 本当は最中ずーっと名前で呼んでほしいところを譲歩してやってんだからな。……言うこと聞けない? コレ、中に欲しくねぇの?」  言いながら、わざとらしく硬く大きくそそり立ったそこを見せつけ避妊具をつけていた。 (……欲しい。あの、大きいので、中、たくさんしてほしい)  お腹の奥が疼く。 「ん? どーする? おねだりしてみ?」  ニヤニヤと私を見つめ、自分の手でそこを緩く扱きながらそんなことを言った。 (コイツ……今日は本当にとことん私を虐める気だ) 「ほしい。レンのその大きいの、中に挿れて。たくさん奥、突いて。お願い」  いろんな気持ちを抑え、小さい声で一生懸命言う。そんな私を柔らかく見つめ優しく笑った。 「いーよ。気持ちよくしてやる。……いつもそーやって素直に言えって。ユリ、可愛いよ。マジで。……好きだよ。たまんなく好き」 (そんなこと言わないで……うれしくなっちゃうよ)  キスをして、ゆっくりと中に挿れてくれた。……なのに、先を少し挿れたところで止める。
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