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「いや、引いてないけどさ。無理でしょ。私の年齢的に。3人以上なんて」  ムキになって言い返す小久保にことさら真面目に主張した。 「いけなくもないだろ? 2年おきに産めば」 「2年おきに産む? ちょっとマジでアンタ……鬼畜だね。痛い思いして命がけで産むんだよ?」 「だから、わかってるって。できるかできないかの話をしただけだろ? そうしてくれとは言ってない。ただ、俺はオマエとしか考えてねぇから。……マジだから」  まっすぐに私を見て言う小久保。そんな男に心が動かされた。ここまで本気で私を求めてくれた男は今までいない。 「わかった。ピルやめる。アンタの子ども、産んであげるよ」 「は? オマエ何言ってんの?」 「子供、ほしいんでしょ? それこそモタモタしてると間に合わないし」 「いや、そーじゃなくて! ……は? 俺と結婚するってことだぞ?」  今度は小久保が激しく動揺しだした。 「うん、いずれね。できたら籍入れればいーじゃん。できないかもしれないし」 「……ユリ。すげぇ嬉しい。信じらんねぇ。マジで?」 「うん。いーよ。産んであげる。……レンの子供」  私の言葉に本当に嬉しそうに笑って何度も何度もキスをしてくれる小久保。 「ユリ……愛してる。すげぇ好き……んっ」
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