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 取り分けた鍋をおいしそうに口に運ぶ今井さん。 「本当ですか? お店に行くと色んな種類があるから迷っちゃって……また買ってきますね」  ニコッと笑った。  食事を終え、いつものように家事をこなす。 「ねぇー、琴音ちゃん。今日、仕事そんなに大変じゃなかったよね?」  洗濯物を畳んでいると隣で手伝ってくれながら、なにやら意味深に話しかけてきた。 (……あぁ、お誘いかな?) 「まぁ、普通……でしたよ?」  何となくわかったけどサラッと返す。 「ちょっと早めにベッド行こう? イチャイチャしようよ」 「もー、わかりました。私、先にお風呂入りますね。寝る準備、時間かかるから」 「うん。わかった。これ、しまっておくね」  上機嫌の彼。それから2人とも寝る準備を整え早めにベッドに入った。彼のベッドに私が入るなり、チュッとキスをされる。そのまま何度もキスを繰り返し、深くなった。 「するの?」という私の問いかけに「しない?」と艶っぽく返す。  私ももう、そういう気になっていた。 「……する。でも、軽く……。あと、この前みたいに……してほしい」 「ん? あー、生でして出そうになったらゴムつける?」  クスッと笑う彼。
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