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「キミもだよ。キミが原因かもしれないよ?」  こんなこと言いたくはない。でも俺だってどうだかわからないし、こればっかりはわからないのだ。俺の言葉に顔色が変わる小久保。 「いや……え……? そんなことある訳ないじゃないっすか」 「もちろん、可能性の話だし、どうだかわからないけどね。俺だって頭の片隅には置いてあるってだけ。そうだとも思ってないし。……でも、そういうことなんだよ」  しばらく沈黙が流れる。 「子供ができなかったとして、彼女と結婚したいと思う? それとも別の人と子供のいる人生を送りたい? そこなんじゃないかな、重要なのは」 「そーっすね……。あー、なんか突き付けられた感じっすねー」  苦笑いして俺を見た。 「悪いね。こんなこと言うつもりじゃなかったんだけどさ。とりあえず、そこだと俺は思う」 「んー。………究極っすね」  本当に思い悩んで、困ったように笑う小久保。 「それだけ悩むってことは、それなりに彼女のことも本気だってことなんじゃん? だって自分の人生の夢みたいなものと天秤にかけても釣り合っちゃうわけでしょ?」  テーブルに並ぶ料理に手を付けながら言った。
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