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「まぁ……本気は本気っすけど。そうなると、問題はアイツがどう思ってんのかっすねー。子供、度外視にして結婚する気があるのかどうか」
「そこなんだよ。もうキミが子供ほしいってわかってるからね……残念ながら、たぶん子供できないと結婚しないと思う。あとは、どう説得するかだよ」
「違うんっすよ。そもそも、アイツ、そこまで俺のこと好きなのかなーって」
「ん？ は？ 好きだろ？ 子供産むって言ってんだから」
小久保の一言につい思ったまま口にする。
「だから、子供産むとは言ったけど、好きだとは言われてないんっすよ。好きとか愛してるとか一度も」
「は？ ……どういうこと？ 好きでもない男の子供、産みたいと思うわけないでしょ？」
「そーなんっすけど……アイツの場合あり得そうなんっすよねー。『アンタ子供ほしいの？ なら私が産んであげよっか？』みたいな軽いノリっていうか」
（いや、ないだろ。そんなノリ）
「ってかさ、好きとか愛してるとか言われなくて、どうやって付き合ったの？ ……あー、付き合ってないのか。ん？ ちょっと待てよ？ なんか俺も混乱してきた」
ビールを飲んで一呼吸置いた。
「セフレ……だったんだよね？ キミたち。なにがどうなって、そうなったの？」
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