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「そりゃそうだね。好きな子がそんな危ないことしてたら止めるよ。まぁ、俺はそんな子、好きにならないと思うけど……こんなこと聞くのもアレだけどさ、どこが好きなの?」 「アイツ、可愛げがないんっすよ。気が強くて負けず嫌いで、素直じゃなくて、甘えなくて……それ見てると……なんっつーか、ほっとけないんっすよね……それが可愛いっつーか、甘えさせたいっつーか」 (あぁ……コイツ、マジだわ)  時折、柔らかく笑いながらそう言った小久保の表情に、確信を持つ。 「ふーん、そっか……それでいつ子供の話になったの? 今のところ、キミの一方通行で気持ち通じ合ってないよね」 「あー、それが、他の男いなかったんっすよ。何年も前から俺だけだって。他の男とヤっても楽しくないからって」 「は? どういうこと? 嘘ついてたってこと?」 (なんでそんな嘘を?) 「アイツ、そーゆーヤツなんっすよ。俺が八重田のことまだ好きだと思ってたみたいだし、他にも女いるって思ってたみたいなんで……そもそもアイツから俺に好きだなんて絶対言わないっすよ。負けず嫌いなんで」  よくわからず、とりあえずビールを飲んだ。
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