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「お帰りなさい」  寝室から彼女が起きてきた。 「ごめん、起こしちゃったね。ただいま」 「ううん。ゴロゴロしてただけ」  そう言いながら眠そうにしている。 「もう寝て? 俺も風呂入ったら寝るから」 「……寂しかった。一人で寝るの」  緩く抱きついてきた。 (あー、たまんねぇ) 「ごめん……ちょっとだけ待ってて。一緒に寝よう」  その言葉を聞いて嬉しそうに口元を緩め「わかった」と言って寝室に戻る彼女。  風呂から上がり、寝室に入るとダブルベッドに彼女が横になっていた。既にスースーと寝息を立てている。思わずフッと笑いが漏れた。 (寝ちゃってるじゃん、可愛い)  彼女の隣に横になり、起こさないように優しく抱き寄せる。 (あったかい……おやすみ)  気持ちよさそうに寝息を立てる彼女の頬にキスをして俺も眠りについた。  翌朝、目が覚めると彼女が俺にくっついている。 「おはよ。起きてたの?」 「おはようございます。もうだいぶ遅い時間ですよ。昨日寝ちゃったから……涼吾さん充電してました」 「そうだね。琴音ちゃん気持ちよさそうに寝てたよ。抱いて寝たら暖かかった」
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