『全てはこの作品の為に』

13/16
前へ
/16ページ
次へ
「ヤダヤダヤダヤダーッ! なんでそんなことになるんですか!!! 恨巫女ちゃんと退屈雄がなんで死ななきゃなんないんですか!!! ヤダーッ! 絶対ヤです!!! そんなのストーリーとして絶対におかしい!!! やだ! いやです!!! うわああああああ!!!」 私は会議室の机の上で駄々をこねまくり、椅子から転げ落ち、タイルカーペットの上を回転しながら抵抗した。 「……と、言われましても、これは作者のイヲ先生が望んでいることなので……」 「ヤダーッ! ぎゃーっ!!! ヤダヤダヤダヤダッ!!!!!! ぎゃーっ!!!」 私は釣り上げられた魚のようにのたうち回った。 「べえええええ!!! イヤです!!! 絶対書きません!!! そんな歌詞書けない!! 認めらんない!!! やだあああああああああああ!!!!!! 恨巫女ちゃんは最終回、退屈雄と幸せに暮らすんだ!!!」 私は床につっ突っ臥し、足をじたもださせた。  私のあまりの剣幕に、三人の大人はドン引きしていた。  そのうち、担当編集が口を開いた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加