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「えっ?! 鈴木君?! 毎週ファンレターくれてる?!」
スマホの向こうで、イヲ先生が驚いた声を上げる。
編集も目を見開いていた。
「いつもファンレター楽しみにしてるよー! いつもありがとー! 鈴木君の手紙が一番楽しみでさー! 滅茶苦茶読み込んでくれてるもんね! 鈴木君の手紙の内容で、ストーリー展開に変化があったりしたんだよー! ……そっかー、やっぱショックか……、そうだよねー……」
私は顔面を崩壊させながら、いかに二人が魅力的か、ストーリーが良いかを語った。電話の向こうで、何度もイヲ先生が相づちを打ってくれた。
「鈴木君がそこまで言ってくれるなら、少し展開を考え直そうかなあ、確かに、死亡で終わらせるのがそんなに辛いとは、読者目線では考えたことがなかったよ、ありがとう、また構想し直すから、電話を戻してもらっていいかな?」
先生の言葉に、私と担当の顔色が激変した。
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