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「まっ……」
璃空の1つ1つの動作が速すぎて、待ってしか言葉が出ない叶衣。そのままスカートを捲し上げられ、あっという間に気付けば下着姿である。
こ、コイツ……慣れてる。
叶衣は、両腕で胸元を隠しながら下唇を噛んで璃空を見上げた。
他人に興味がないと言っておきながら、他人の服を脱がすのはやけに手際がいいじゃないかと叶衣は色んな感情に震える。
下腹部から上に向かってさらっと撫でられると、ぞわっと体の中を何かが駆け巡って、また体がしなる。
「んっ……」
体が浮いたところにすっと伸びた手が、ブラジャーのホックを外す。
圧迫感がなくなり、下着の存在を確認しようと叶衣が視線をの先を変える頃には、璃空の手に膨らみを包まれて、そっと揉まれた。
「っ……ふ」
ぴくんっと小刻みに体が震え、足の爪先がピンッと伸びる。触り方が、蓮とは違う。いや、今までのどの男とも違う。
こんなに優しく撫でられて、滑らかで、温かいことなんかなかった。
濡れた感覚に襲われて、胸に顔を埋めている璃空の頭が目に入る。
腕から肩紐が抜かれて、胸が露になっているかと思ったら、羞恥心は更に上がる。
璃空に見られるのは、ちょっと……
そんなことを思っている内に、ほんの少し歯を立てられ、強い刺激が走る。
「あぁっ!」
左胸から電気が走るかのように、頭にも爪先にもビリビリと快感が広がる。そちらに集中していたいのに、優しく太ももを撫でられ、下半身が疼く。
次から次へと絶え間なく押し寄せる快感。セックスってこんなに忙しかったっけ?
そんなことすらもかき消すほどに、璃空の指先がヌルリと滑り、叶衣自身も濡れているのがわかった。
「やっ、ふっ……んっ、んっ」
激しく擦り上げられて、制御できないほどに声が漏れた。
普段聞くことのできない叶衣の甘い声に、璃空も気持ちが昂る。
もっと、もっと聞きたい……。もっと見たい。全部見たい。
璃空の欲求は止まらない。叶衣の両足を割って、下までさがる。甘酸っぱい香りが鼻を掠めて、それだけで射精しそうになる。
「璃空っ、ダメっ……」
そんな甘い声で名前を呼ばれれば、我慢などできるはずもなく、躊躇なく舌を這わせた。
「ひゃあっ! やっ、だめだってばっ……やっ!」
璃空の頭を触る叶衣の指先。それすら愛しくて、舌先で突起を転がせばすぐに固くなる。
「あぁっ、はっ、あっ……あっ」
璃空の舌の動きに合わせて叶衣の声はとろけるように甘く、切なそうに寝室に響く。とろとろと溢れる液が、璃空を誘っているようで、スルリと指を侵入させる。
「ひっ、まっ……」
七海のナカに入れたモノで汚しやがって……。
璃空の脳裏にも蓮の顔がチラつく。
ぷっくりと膨れたそこをぐっと押し上げた。
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