4人が本棚に入れています
本棚に追加
ホームに戻ってボスに成果を報告する。
エレノアはメフィストに急かされ、露出の少ない隊服へと着替えた。
「やっと着替えたか」
「うっざ。彼女の服装にイチイチ口出す彼氏みたいですねー」
「悪いか!」
「否定しないところが悪いっての」
彼氏じゃないと否定してほしかったのかエレノアは舌打ちをして毒づく。
実際、二人は恋人でもなんでもない。
ただ仕事で組むことが多い、先輩後輩の仲だ。
「パワハラでセクハラとか嫌すぎる先輩だなー。フツーの仕事場だったら即やめてるわー」
暗殺部隊を抜けようにもマフィアの掟に縛られているため、簡単にはいかない。
「お前、なんでウチのファミリーに入ったんだよ……」
散々な言われように、さすがのメフィストも口を出す。
「蛇の道は蛇っていうじゃないですか。マフィアのことはマフィアが詳しい。それが理由ですかね」
ぽつぽつと素直に話し出したエレノアに、聞いた側であるメフィストは驚かされた。
彼女が素直に話すとは思っていなかったからだ。
最初のコメントを投稿しよう!