僕の欠片 1

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髪はくせ毛が混じりもっさりしているのに、服の下の肌はきめが細かく滑らかだ。 濃色がくすみ襟ぐりがよれたトレーナーを脱がすと、着古して黄ばんだタンクトップが現れた。 「もう、止めろよ」 汚れたマットの上に倒し、タンクトップを上にめくり上げた。 姿を現したぷにっとした薄茶色の乳首。寒さでつんと立ち上り、形が鮮明になっている。 それはとても扇情的に感じられて、エロ漫画で見たようにちゅぷりと吸い付いた。 「ふっ……」 いもじゃは鼻からくすぐったくて切なそうな息をもらす。いもじゃのくせに気持ち良さそうにするなんて生意気なんだよ。 乳首に噛みついた。いもじゃは悲鳴を上げる。 スエットズボンの中に手を入れるといもじゃの性器は芯を持ちはじめていた。 滑らかな性器をこすりたてるとより硬くなる。 こっそり通販で取り寄せ、舐めるように繰り返し見たゲイ雑誌。そこで得た知識で、いもじゃの後ろの窄みを触ってみた。 家から持ってきた瓶入りの茶色の軟膏を指ですくいとった。香料でほのかに香る指をいもじゃの中に入れる。 「それ、いやだ」 嫌がるいもじゃを無視して、ぐりぐりと指を中に入れ押し広げた。 「やだ、気持ち悪い」 軟膏が半分位に減ったとき、いもじゃをマットに押し付けて、中に押し入った。 入り口がきつくて苦しい。 いもじゃも顔をしかめて苦しそうだ。 「い、痛い」 「緩めろよ」 「そ、そんなのどうやるんだよ! 」 いもじゃの性器をそろりと撫で上げた。締め付けが少し緩んだ気がしたので、その隙に中に押し進めた。 「いゃぁ、痛い」 中は熱くてきつい。ある程度中に入ったら突き当たったので侵入を停止してしばらく馴染ませた。 自分の下にいるいもじゃは腕で顔を隠している。手を退かせると顔は赤らみ目尻に涙がにじんでいた。 「み、見るなよ」 顔が赤らむとあばたが浮き上がって醜い。肉厚の唇は噛み締められていたようで赤く濡れていた。 いもじゃが少し身じろぎすると汗の酸っぱくて苦い臭いがたちのぼってくる。 発熱する肉体。発汗する肉体。 いもじゃの肉体が、生々しさを伴ってそこにあった。 熱い息が漏れる唇を塞ぐ。 ぬるつく唇を吸い、逃げる舌を舌で絡め取る。 ぐちゃぐちゃと水音をたてて口内を攻め立て、併せて緩やかに腰を動かした。 抵抗が大きく抽挿には力がいった。それでも温かかい肉の輪にぎゅっと締め付けられ、擦られたら、少し痛いけど気持ちがいい。   反対にいもじゃはぎゅっと目をつぶっている。 動く度に、あ、あっ、あっと声が漏れる。苦しそうだ。 いもじゃの萎えかけていた性器を擦る。少し撫でると大分硬さを取り戻した。 いもじゃはそれでも顔をしかめて、ううっと呻いている。 目の周りが息むから真っ赤だ。 あばたの上をにじむ涙が球を作り、頬を伝い落ちていった。 それをみた僕の中で何かが頂点を成した。 顔を隠す、いもじゃの体内で、僕の性器は大きくぶるりとふるえ白濁を吐き出した。しばらく中でびくびくと小刻みに揺れていた。 吐き出し終えると何物でもない沈黙が場を支配した。 何の立場もない、関係性が名義されていない自分たちに、こんな時に交わす言葉は見つからなかった。 いもじゃの背中は白く、尻も白い。 穴周りにまばらに毛が生えた尻から性器を引き抜くと、白と透明が混じった体液がつーっと垂れ落ちていった。 体液は穴と周りの皮膚と毛を濡らし、むき出しの電球に照らされ、てらてらと淫靡に光っていた。 自分の赤らんだ性器には残った白い軟膏がべったりと残り、少しの排せつ物が付着していた。
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