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(……まあ、手紙には嘘のない本心を書いたんだし、良しとするか……)
ヒトミは、ため息をついて気持ちを切り換えることにした。
ソファーに座って、ティーカップを手に取る。
アップルティーのいい香りを胸いっぱいに吸ってから、一口飲む。
「あー……。おいしい!」
やっと家に帰ってきたって実感できた気がする、とヒトミは思った。
「……さてと。これ、お土産ね! こっちは子供たちに。こっちはお父さんに。それから、みんなで食べようと思って……」
荷物を開けて、次々とお土産をテーブルに出していく。
久しぶりに家族全員が集まったリビング。
一家団欒の、笑顔がいっぱいの時間が過ぎていった。
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