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テーマ ー雨降る夜ー 第1章 第1回
―始まり―
ZA—ZAと大粒な雨水が降っている。
雨降る夜に、息を乱し、山を走っていた。
「はぁ、はぁ」と大きく息を乱している。
息を乱しながら、抱えている。
「あともう少しの辛抱だ、頑張れ、」と息を乱しながら、励ましている。
「その抱えている着物を着た少女、いや、その着物少女を抱えている」と。
しかしながら、夜が深い。
「とても、こんな夜では、病院等開いている訳ない」と諦めていた。
しかし、そんな悠長な事を言える事態ではない。
だが、そこには、問題が立ち塞がっている。
それは、私が走っている場所、いや、立っている場所が分からなかった。
「それでも、何としても、何としても・・・・・」
「例え、病院ではなく、民家でもいい、この熱、いや、熱さを冷ましてくれたら」と願った。
(324文字)
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