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あんなに頑張っていたのに、叶えられるだろう夢を見ていたはずなのに、「病気」や「お金」そういった都合で諦めなければいけないものなのか?
その人自身がもう出来ない、したくないと思って辞めるのなら別だが、諦めきれずに諦めなければいけない状況に追い込まれるだなんてやるせない。
俺は、仕事を辞めてから特に『若いから』の言葉が凄く錘になっていた。
『若いから』すぐに次の仕事が見つかるよ。
『若いから』早く回復するよ。
『若いから』まだまだ時間はある。
『若いから』色んなこと出来るよ。
とか…。
それらの錘は凄く重かった。
どんどん動けなくなるほどに…。
その言葉だけでなんでもできるのなら良かったのだけれど、それだからと言ってなんでもできる訳じゃない。
なのに周りの大人と呼ばれる人たちはその言葉で、どうにでもなるよとでもいうように『無責任』を押し付けてくる。
彼女を見てより強くそれを感じた。
『若いから』と理由だけでどうにかなるのなら彼女はまた夢に向かって走り続けられただろう。
けれど、いきなり現れた壁にそれを阻害された。
それは年齢なんてものは関係なく何もできなくさせるもので、年齢で乗り越えられるものでも無い。
一度折れたものは、壊れたものは全く同じように戻すことなんて不可能なんだから。
確かに社会人になったとたん、『夢』を持つこともそれを叶えることも難しくなる。
入る会社や個人の都合にもよるかもしれないけれど、それだけに向かっていける生活を過ごすには時間をやりくりするのが学生時代よりも厳しくなる。
だからこそ『若いから』出来ることは多いだろう。
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