<現実との遭遇>

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はっきりと付き合おうとか好きだとか言われたことが無いんだよな・・・ それでも、かなりな頻度で身体を重ねていて、誠は学生だから必然と悠歩がホテル代を負担している。 悠歩も誠も一人暮らしをしているが、誠が悠歩を部屋に呼ぶことをしない為、悠歩もなんとなく誠を部屋に誘えないでいた。そのため、会うのはもっぱらホテルになる。 行きつけのというのも変だが、回数がかさむとそれなりの出費になるので、シンプルでとりあえずヤッてシャワーが使える程度のリーズナブルなホテルを使用している。 悠歩はベッドに座っている誠のモノにしゃぶりついていた。 筋に舌を這わせカリをくるりと舐めた後、半分ほどまで口に含め舌を茎にあてて固定しながら口の中に含みゆっくりと上下させるとむくむくと硬さを増していくのがわかる。 悠歩が跪くような姿で誠の股間に顔を埋めているあいだ、誠は悠歩の後ろの蕾に手を伸ばしローションを流し込みながら挿入のための準備をする。 悠歩はゴムメーカーの営業でコンドームを扱っていることもあり、商品がどんな感じなのか、新製品を試したいという気持ちもあり 誠の股間から顔をあげ 「これ新製品なんだけど」 そういって、ラブイボMAX-HOTを見せる 「えっ?」 「いや・・使ってみたいかなあ~って」 誠は商品を一瞥すると 「それってイボイボのやつだろ?」 「知ってるんだ」 悠歩の穴に2本の指を入れて少し指を開きながら円を描くようにひろげていく 「それって、俺はあんまり気持ちよくないんだよね」 そう言うと、悠歩の中から指をぬきとり四つん這いにさせ、さらに腰をもって尻をぐいっと上に持ち上げるとそのまま悠歩の中にフェラで大きくなったモノを差し込みながら 「てか、ナマでいいっしょ」の言葉を合図に一気に奥まで押しこんでピストンを始めた。 背後から腰をつかまれ、強く挿出され揺さぶられながら あれ? 使ったことがあるのかな? 元カノ? てか、これって新製品なんだけど 誠とのセックスで感じたことのない悠歩はほとんど誠のオナホ状態で誠がイクのを待つという状態だが、若いから仕方がないというかそこは年上ということで、気持ちよさそうに喘いでみたりちょいちょい演技をいれていたりする。 そのたび「ここいいんだ」などと言われては「そこ、気持ちい」とかも言ってみたりしている。 誠の速度が上がってきた、そろそろフィニッシュを迎えるところで、悠歩も自分のモノを手で扱き始める 「中に出すから」そういって、誠は悠歩の中に精を放った。 そのタイミングで、悠歩も自らの手で達した。 さっさと身支度をした誠は 「先に出るね」と言ってホテルを出て行く。 たしかに、「男同士で一緒に出るのはさすがにマズいよね」ということで初めの頃に取り決めたことだが、 それでもちょっとはさみしいというか、時々は終わった後に甘い時間が欲しいと想わなくもないが若いから仕方がないと言う諦めもある。 諦めというのはちょっとちがうが、 顔がカッコよくてエッチはアレだけど、もともとノンケなのに付き合ってくれているという負い目みたいのがあって仕方がないという感じだ。 それでも、この状態でずっと続けていけるのか考えることも多くなった。 まだ付き合い始めて三か月しかたっていないが、なんていうか不安というより、いきなりの倦怠期のような誠とのセックスはお互いの気持ちがとかじゃなく、二人でする自慰のような感じでそれでも誠のことが好きだからしかたがないというか、ノンケの彼氏は初めてでこういうものなのかと思ったり誠と会ったあとモヤモヤと考えることもある。
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