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からだからでいい
悠歩はベッドの中で郷の腕に抱かれながら足を絡ませる。
あのあともベッドの上で意識をなくすほど抱かれ郷の愛をたっぷりと注がれた。
ここ数日、不安なこともあったが小樽まで会いに来てくれたことで郷の誠実さ(結構遊んでいたという告白もあったが)に触れることができ、自分も変わろうと思った。
こんな素敵な人に愛されている、自分自身に自信を持とう。
密かに心の中で決意表明していると
「どうかしましたか?」
さすがに”自信を持ちます”と宣言することもできず
「この部屋、すごく興奮しました」と、部屋の素直な感想が口から出た
「気に入ってもらえたら嬉しいです、このホテルは24室ほどありますのであと23室感想をお願いします」
「全部違う部屋なんですかっ!」
「ええ、王宮風だったり和風だったり」
「楽しみです」
「ちなみに、二号店は36部屋ありますから覚悟してくださいね」
悠歩は仰向けになっている郷に覆い被さると、さりげなく身体をこすりつけながら「たのしみ♡」と呟く
郷は悠歩を抱きしめながら
「一緒に住むことを決意してくれたんですよね?」
「はい一緒に暮らしたいですし離れたくないです」
「わたしは悠歩を離したりしないですよ」
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