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郷のマンション
一部屋だけ空き室になっていたところは悠歩の荷物が綺麗に整頓して納められている。
リビングやベッドルームは別にあるため、今まで一人で住んでいたワンルームマンションの部屋よりもかなり広々としているがそれでも主がいる生活感のある部屋になった。
「悠歩、今夜は遅くなりますから先に休んでいてくださいね」
郷は悠歩に軽くキスを落とすと玄関を出て行った。
カチリとロックが掛かる音をきいてからキッチンに戻り食器を片付け、スーツに着替えると会社に向かう。
夫を見送ってから出勤する新妻のようだと思い悠歩は一人くすっと笑った。
からだから始まった関係だけどとても幸せだ。
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