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かくして就職、定まれり
1月。“貴禰ちゃんとのお見合い”は意外なほどすんなりと進んで、私は、世話係として働くことを決意した。先方からも、是非にという返事をいただいて、その2週間後、私の“就職先”が正式に決定した。
…本当なら、今ごろ、大学入学準備をしていたころか、と、ふと考える(いや、浪人していたという可能性は? ということには、この際、目をつぶってね?)。
でも、これもまた、“あり”なんだろうな。人生に、正解は無いのだから。
***
そして2月最後の日。卒業の日。
私は私の決意表明を1枚の付箋に託した。
『―来月15日からは、働くことになりました。不慣れなことが多いと思いますが、がんばります。灯台の灯りも、探し続けます―』
FiN
だけど、余談に続く→
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