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最初は怒りだった。
あれは妹をたべて満足した。俺には向かってこなかった。その時の俺にできることは何もなかった。だってそんなものに出会うことそのものが初めてだった。
それ以降、そういうものがよく見えるようになった。いや、元からいたものだ。元からいたものが目に付くようになっただけ。
こんなに世の中には怪異があふれていたのか。そう驚いた。
それが恨みだった。妹を殺したやつの同類を、そして見つけられたなら妹を殺したあいつも、全部全部この世から消そうと思った。だから、この仕事を始めた。
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