隠れ家カフェにて想う。

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隠れ家カフェにて想う。

 足早に通り過ぎる人達は気付かない、そんな隠れ家のようなカフェ。  草花で囲まれた庭は、今日も先住猫と一緒に穏やかな風にゆれる。  癒やしの音楽、洋服、可愛らしい雑貨に囲まれながら、温かな紅茶を口に運ぶ。ほんのりとした甘みが店全体に広がっていくようだ。  他のお客さんの話し声を聴きながら、わたしは想う。  ここに集まるお客さんは、何の共通点もないのに偶然居合わせて、もしかしたら不思議な縁で繋がっているのかもしれない。  そんな私の妄想が、紅茶の香りと一緒に店内に広がっていった。 小さな隠れ家カフェにて。  
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