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第一話「博物館」
「はぁぁ…」
今日も売れなかった。
毎日恒例の巨大なため息を吐き、画材をしまうこの作業。
私ユノは18歳の売れない絵描き。
毎日この商店街の隅でしがない絵描きをしている。
「はあぁ…」
またため息が出ちゃう。軒先の片付けが終わるとそのまま家に入り、決めた場所に道具を置く。
この家はおじいちゃんが残してくれた家。
家賃はないけど食べていくにはお金もいるし、おじいちゃんの残してくれたお金もあまり残っていない。
「ちゃんとした職に就いた方がいいのかなぁ…」
有名な絵描きだったおじいちゃんに憧れてなった絵描き。でも私の絵は全然売れなくて、たまにおじいちゃんの残してくれた絵ばかり売れていく。今日のようにお客さんが来ない日も慣れっこ。
「くよくよしてても仕方ないよね、おじいちゃん。
よしっ、今日も博物館に行こう!」
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