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「ひとまず、私の名前はユノ.貴方は…ネルガルでいいの?」
コクリとミイラ君、もといネルガルは頷く。
「……ユノ…」
凄く小さな声で私の名前を呼んでくれる。
「わ、喋れるんだね!ねぇねぇ、死因は?」
……って私何聞いてるんだろ。死因とか、もっと気を遣えよって今更思っちゃう。
「…分からない」
「分からない…分からないよね。じゃあ、覚えている事はないの?どうやって死んだの?」
って、何聞いてるの私、その2.全然反省しないってか興奮しすぎて何言ってるか何聞いてるか訳わかんない。
「…殺された」
「誰に?」
「分からない」
うーん…分からない。分からないんじゃあ仕方ないよね…よし、質問を変えよう。
「覚えてることは?何かある?」
「……」
何も覚えてないか。うーん……
「そうだ。さっき、時を止めたの、止めたよね?あれはどうやってやったの?」
「…魔法」
「え?魔法?魔法?!」
魔法って……おとぎ話よね?おとぎ話にしか出て来ないものよね?
「もう一回使える?」
「…無理…魔力尽きた…使い方忘れた…」
魔力尽きると魔法使えないのね…使い方も覚えてないみたいだし。
うーん、ひとまずどうしよう。
「博物館に、返した方がいいのかなぁ?」
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