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混乱の街の中、私達は自分の家へと逃げ帰って来た。
「久しぶり、ユノ」
「ネルガル!記憶が…」
「ある。ユノとの記憶はこの数百年忘れる事はなかった」
そう言われ、嬉しくて私はネルガルに抱き着く。
「フーッ!」
やきもちを焼いたのか、セウテフがネルガルを威嚇する。
「こらこら、大丈夫よセウテフ。
…セウテフか」
喉を撫でてあげるとニャーンとすり寄って来るセウテフ。生まれ変わりじゃないと思うけど…どうか何処かで幸せに生まれ変わって生きててほしい。
「ユノ、冒険に出よう!」
「冒険?」
「エルドラドへ行こう?体生き返らせてオレ、この本と同じ事ユノにしたい。ユノと子供作りたい」
…そう言ってネルガルが広げるのは私の秘蔵のラムセス様とヴァン君のエロシーンが書かれている、しかも絵付のページ。
「恥ずかしいから、それしまって…」
そう言うとネルガルは素直に私のエロ本を本棚にしまってくれた。
「…エルドラドへどうやって行くの?」
「ちゃんと心臓持って来た。これで行ける」
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