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清水はたちまち破顔した。とろけるような夢心地の表情をした。
「先輩! 俺でよければ先輩の妻にして下さい!」
「それは間に合ってる。僕には既に妻子がいる」
「そんなことは百も承知です。先輩のことで知らないことは僕にはありません」
「そうか、それなら話が早くて助かる」
「だから先輩、俺を側室にして下さい。思いきり、尽くしますよ」
清水はこう言って、僕に向かって目をパチクリしてみせた。
「気色悪っ!」
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