第三話 オリジナル魔法と極

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第三話 オリジナル魔法と極

 そして一発で終わった。 .......いや早すぎでしょ!こう言うのってさ2,3日かかる感じのじゃないの? 「俺からいくぞ!」 マキシマム弾!!  きれいに木を三本ほど打ち抜いた。打ち抜かれた木は、上側の支えが無くなり、左右前後にバラバラに倒れた。 「.......」 「え?」 「何その魔法!初めて見たよ」 「すごいだろー俺のオリジナル魔法なんだ!」 「え、オリジナル魔法?.......」  するとクエルフはなぜか浮かない顔をしていた。 「一応聞くけどオリジナル魔法は、1つだけ?」 「いや、もう1つあるよ」 「え?、見せてもらっていい?」 「いいぜ!」 ウィンドコントロール  木々が揺れ出し、葉っぱが舞い始めた。するとモンスターが出て来てしまった。 「ガサガサ!」  よりによってボアーウルフが来てしまった。ボアーウルフの討伐依頼はDランクからの魔物だ。 「おいおいおいおい、あれボアーウルフだよな!」 「知らないよ!条夜のせいだぞ、お前が討伐しろよ?」 「こうなったら初の.......逃げるが勝ちだー!」  と言って一目散に城内に向かって逃げていった。 えぇ.......なにしてんの 「あ、おい!逃げるな!」 「条夜くーん!ボアーウルフ位倒せよー、良い練習相手だろー」  そう言いながらなぜか少しニヤっている。突然条夜が走るのをやめて戻ってきた。 「ん.......そうだな」 「行くぜー」 マキシマム弾! 切り替え早っ  見事条夜はボアーウルフを倒すことができた。 「おおー」 「やったね、条夜!」 「まずまずって所かな?初めてにしては上出来だよ」 「よっしゃあ!」 「今日はこのくらいにしといたほうがいいかな?」 「ん?どうして?」 「ほら雨が降りそうだよ」  空を見ると雲が集まってきていた。 「あ、よし帰るか」 「どうする?また明日もする?」 「んー明日は、やめとこうかな」 「そっか、じゃぁまた今度ね」  こうして僕らは、クエルフと別れて宿屋ライムへ帰った。 「なあなあ、そういえばさ」 「ん?何?」 「まだ、街の探検してなくないか?」 「あ!そういえばそんなこと言ってた、ような気がするな.......」 「忘れてるじゃねぇかよ!」 「ごめんごめん」  と、仕佐は笑いながら謝る。 「それで明日は、今度こそ探検するの?」 「そりゃぁもちろん!」  そして晩飯を食べに食堂に行った。 「で、何食べる?」 「そうだなー、晩だからメニューが違うんだよなー」  そう、この宿屋ライムは朝、昼、晩と食事のメニューが違うのだ。  条夜はしばらく考えたあと 「ウデェン食べよっかなー」 「おっ良いね」  そのあとウデェンを食べてから部屋へ向かった。なぜか懐かしい味だった。 「やっぱさ、カリーもおいしいけどウデェンも外せないよな」  それからステータスにあった「特殊」を試しに使ってみた。 『なるほど特殊?はこれか.......てかさ、カリーにウデェンってさ名前がもう.......ほぼ一緒やし何でこうしたんだろう?  確かに!それは俺も思った .......(おい!仕方ないやろ同じにしたら異世界感ないやろ) まあそうかも知れんけど、せめてい名前考えたりはなかったの? (いやー、一応考えたよ) うん、それで? (簡潔に言って、思いつかない!&めんどい、でさーははは) それはないだろ (おっと、脱線したね) ちょっとm (続きどうぞ)』 「そういえばさ前から思ってたんだけど」 「何?」 「俺の火属性の呼び方は、「火」なのにどうして仕佐のは「炎」なんだ?」 「あーそれか」 「何が違うんだ?」 「始めは火で極めると炎になるんだ」 「えっ?そうなのか?!」 「例えば、僕が持ってる火属性魔法の黒煙の業火(こくえんのごうか)なんかは、その魔法ランクがAでとても強力なんだ」 「え!あれってそんなにやばいやつなのか!?」 「そうだよ。あれ消費魔力が多くてね.......」 「だから強力な魔法を覚えるためには、属性の強化が必要なんだ」 「へーなるほどー」 「あれっ?ちなみにさ」 「うん?」 「俺の無色魔法はどうなるんだ?」 「あれ?確かにそうだね。神官も無色魔法の話はしてなかったはずだし」 「そうなんだよ!」 「確か無色魔法は基本的にオリジナル魔法、だったよな」 「ああそうだな」 「まあ、考えても仕方ないか」  と笑いながら、明日クエルフに聞いてみることにした。 「そうだな寝るか!」  そして次の日、昨日話したことをクエルフに聞きに行ってみた。 「おーい!クエルフーいるかー?」  そう言っていつもの西の森に向かった。 なんか、恥ずかしいからやめて.......誰もいないけど! 「んどうしたの?」 「ちょっと聞きたいことがあるんだよな?」 「うん」  それでクエルフに無色魔法のことを聞いてみた。  そしたらなんて言ったと思う?無色魔法は個人の魔法だから極める人なんていないんだとさ。と言うことは、別に極めてる人がいないだけで極めることは出来る!って言うことか?そしたら 「まあ、極めてる人は確かにいないと思うけど、極めることは出来ると思うよ」 「ちなみにさ、転生前はどうだったの?」 「んー、そもそも無色魔法を攻撃魔法として使ってなかったからね」 「えっ!そうなんだ!」 言われてみれば昨日、条夜がマキシマム弾撃ったときにクエルフ、浮かない顔してたな 「じゃぁ条夜みたいに使ってるのは初めて見たの?」 「そうだね、まさか無色魔法にあんな使い方があったとはね」 へー、クエルフにも知らないことがあるんだ。 「今日は珍しく条夜静かだね。どしたの?」 「んー?いやさーそろそろ魔物狩りしてみたいなーって」 いや、1人で行ってきたら良いじゃん 「ああ、なるほどじゃぁ久しぶりに魔物討伐の依頼受けてみる?」 と言っても1日しか立ってないと思うけど 「やったー!」 「それじゃクエルフ待たね」 「うん、また」  クエルフと別れて冒険者ギルドに向かった。 魔物狩りかー、そういえばまだランクFだったな そんなこと思ってる内にギルドに着いた。 「条夜、どの依頼受けるか決めてるの?」 「そりゃあもちろん!」 「で、どれ受けるの?」 「これ」  と言って指を指した依頼書を見るとゴブリンの討伐だった。 依頼難易度はFか、大丈夫だね 「よしOK」 「やったー」 「これ受けまーす!」 条夜が発注してる内にいろいろ考えとかないと、取りあえず一応防具くらいは買っとかないといけない、のかな 「お待たせ、さっそk」 「先防具買いに行くよ」
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