4人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず、朝から掃除機などかけるのも近所迷惑なので、洗面所へ向う。
まだ、季節は冬。
暖房を効かせた部屋はとても暖かいが、洗面所は氷のように冷たく、外はまだ薄暗い。
顔を洗い、頭を目覚めさせる。
美容液を叩き込み、化粧水も三十路の肌にカツを入れるように叩き込む。
保湿までしっかり行うと、歯を磨く。
寝癖の髪を櫛でとかし、寝癖直しのスプレーをかけてヘアアイロンで簡単に直すと、髪を1つに束ねる。
台所へ行き、電気ケトルに水を入れてセットする。
今日は、パンにバターを塗りトースターへ放り込む。
カフェオレの粉をカップに入れて、お湯が湧くのを待つ。
その間に、浴室乾燥機にかけておいた洗濯物を取り込む。
アイロンをかけるシャツはたたまず、その他の物をたたんでタンスにしまう。
ケトルが呼ぶ。
作業を中断し、カップに注ぐ。
出来上がったバタートーストを皿に乗せ、小さいテーブルの上にカップも一緒に置くと、台所に戻って蜂蜜の入った容器を持って戻ってきた。
座椅子に座り、バターの染み込んだパンの上に、サラサラと蜂蜜をかけると一口サイズに千切って口に運ぶ。
蜂蜜とトーストの美味しさが口いっぱいに広がる。
普段の朝は、パンは何も付けずに食べて出勤する。
洗い物が増えるのが嫌というだけで、そうなっただけなのだが。
こんなにゆっくり、味わいながら食べれるのは休日の醍醐味と言わざるを得ないと、思う。
最初のコメントを投稿しよう!