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『火炎昇天』 詩
『火炎昇天』
過去に頼らず
形に依(よ)らず
いのち刹那(せつな)と
燃え盛る
揺らぐ焔(ほむら)の
凜々(りり)しき姿
赤き性根(しょうね)が
轟々(ごうごう)と
一途(いちず)に空を
目指す煙に
夢を託して
踊り咲く
***
燃えさかる火の描写だね。
うん、詩と言うよりも、描写。
今この時、この瞬間、命をかけて燃える炎。
立ち上る煙さえも、凜々しく見える。
言葉は不思議なモノで、同じ景色を描いても、怖そうに書けば背筋が冷えるし、楽しそうに書けば心が躍る。
自分が狙いたい感情へ読者の心をいかに寄せられるかが、言葉を上手く操れるかどうかのポイントになるわけさ。
小説なんかでも、せっかく描写をするのなら見た目そのままを書くより、その情景を描写することにより読者の心を動かせるような言葉を操っていきたいな。
てか、見た目そのままを言葉で書くぐらいなら、写真や絵を載せた方が確実なんだし。せっかく文章で書くのなら、付加価値を付けたい。
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