![d9290e00-61ac-4901-977c-5c56f7d4f41d](https://img.estar.jp/public/user_upload/d9290e00-61ac-4901-977c-5c56f7d4f41d.png?width=800&format=jpg)
大怪獣の背に乗って、
満月をくぐり夜を渡る。
誰も倒さず、踏みつけず。
咆哮さえ上げずに、しずしずと。
来年へ向かって歩く。
『年の瀬の渡り方』
***
この満月はハロウィンの時のブルームーンだよ。
手前の怪獣の頭みたいなのは、松の木なんだ。この部分だけで切り取ったら、ゴジラかなにかの怪獣のように見えてね。体の部分は普通の木のシルエットだったんだけど。
松の木のてっぺんが、大きな怪獣のように見えたんだけど、この怪獣は大人しそうだなって思って書いた作品。
大きな存在の者は、足音だけでも相手を威嚇させてしまう。もちろん、戦いや対決が必要な場面では重宝するんだけど、普段は周りに気を遣いながら生きていかなきゃいけないんだろうな~。
鳴き声を上げれば咆哮になり、息を吐けば火が飛び出ちゃう大怪獣は、特に肩身の狭い思いをしたんじゃないかな。
今年は、コロナのせいで騒いだりできないから、静かな年末が求められてるね。口元に気をつけて、三密を避けながら、雪が降ったときは足下に気を配りながら、素敵な新年を迎えたいなと怪獣の背中で思いましたとさ。
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