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壺娘 ~つぼむすめ~ (楽式~tanosiki~)
星のまばたきを数え
夢の扉が開くのを待つ
誰かの星座が流した涙
私もつられて雫を溢す
ひとりぼっちの底が抜け
寂しさの上に尻餅をついた
ここはどこかと見上げてみても
繰り返される夜が在るだけ
ほんとは苦手な暗い場所
星に見下ろされるのが怖い
夜空がこんなに不細工なのは
目玉ばかりで口がないから
抱えた膝にすがりつく
子守の歌を舌で溶かして……。
『壺娘~つぼむすめ~』
1/15 修正
*******
ゲーム配信動画をたまに見るんだ。
ちょっと前に、壺に入った男がツルハシを振り回してゴールを目指すってゲームを見かけてね。結構人気があったみたい。難しすぎて実況者が発狂するのを眺めているのが楽しいというジャンル(笑)
自分じゃやろうと思わないけど、確かに他人がやっているのを見ているのは楽しいかも。
で、壺と男の組み合わせなら、女の組み合わせがあってもいいのでは? と考え、そこから想像して作った作品。
ゲームとは全く関係の無い内容だけどね。
壺に入ったまま生きる女の子が、空を見上げてる。
住めば都と言うけれど、壺はどうなんだろう?
無い物ねだりは空しいだけって言うけど、無い物ねだりをするからこそ、人間は発展を繰り返してきたんじゃないのかなとも思えるんだ。もっとこんな物が欲しい、あんな物があったらな~って。
ああ、違うね。他人に対して無い物ねだりをするのは空しいんだ。ねだるなら自分自身にしなきゃ。自分自身の未来にねだる。
未来の自分へ、アレが欲しいですコレが欲しいですってね。
ゲームでは、最終的に宇宙へ飛ぶんだ。
壺娘は、何処へ向かうんだろう。
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