脅威と鼓動

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脅威と鼓動

福井城へ戻りシュウは報告する…先に離脱した兵は治療中で命に別状はないが報告出来ずの為だ、そして敵の特徴を藤丸達も知る。 「ほぼ東側に二つの拠点がありそこから転送して現れてます、更に敵には時間制限があり約二つ時(2時間近く)で元の拠点に戻る様です」 「何故それだけの時間のみか…」 カルデアのダヴィンチちゃんも謎と感じる…しかし消えてしばらくすると拠点は更に近くなるという、ただ…最大の懸念は元の拠点から新たな拠点までの間だ。 「それも探りましたが…その、かなりまずい…」 「はっきり言え!」 信長が怒り気味に言うとシュウはうつむき息を吐く、春嶽公や八郎はその姿に… 「シュウくん…敵勢力は民か?」 「…奪われた勢力内の一般人と倒された兵、その人達に何かを行い足軽や異形の者へ変えてます」 八郎の問いにそう話すシュウ…つまり勢力が奪われただけ敵の数は増えていくのだ、だが光明も一つ。 「今は脅威となる戦力がいない様です、向こうも円を描くことができないらしく直線の攻めだけ…」 「ご苦労だった…カルデアの皆さんもしばらく休んでください」 春嶽公が言い他は休憩所である別邸へ…養老館と言い庭園もある場所だ、その中でニシヤマも一緒にいるがふと沖田がシュウの腰にある物に…引いた。 「ちょっと日野くん、それって…」 「ああコレですか?」 シュウが持ち置くと…なんと聖杯、しかし色は鈍く銅の様だ…似た形の別物である。 「よく野宿したりするので使ったりします、これでご飯を炊いたり…蕎麦を茹でたり」 …カルデアにいる某剣豪がくしゃみしそうな内容だ、一応シュウに聖杯の事も話しているが… 「少なくとも拠点には無いと、そんな物があるなら本拠地でしょう」 当然の答えであるが協力を約束したのである。
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