かの者の術

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かの者の術

翌朝に松平春嶽公へ会いに行く一同…だが茶々は神社に残った、勝家公が戻って来るのを待つ為で連絡も頼んだ…見送った後の時間に茶々が市に言う。 「母上…ちょっと慣れ過ぎじゃ(汗)」 「そうですか?」 …インターネットを使うお市の方、しかも現代の生活に慣れている様子だが茶々もカルデアでテレビを見てたりするので同じである…そして藤丸たちの方は。 「おお…北ノ庄城か」 「今は福井城…とはいえ春嶽公が統治していた頃には無かった物でこれも異常の一つさ」 龍馬もレイシフト直後に驚いたらしい…焼失して巽櫓(たつみやぐら)で代用したのが幕末の福井城だ、しかし一同が見ている城は柴田勝家が統治していた時代に近い姿と信長は言う…その天守に通され3階層を上がるとそこに2人のちょんまげ姿で着流しの男性がいた。 「…坂本さん、その人達が例の?」 「そうだよ…八郎」 龍馬と話す眼鏡の男性…三岡八郎(ミツオカハチロウ)、明治…近代の基礎を作る人物の1人となる… 「由利公正(ゆりきみまさ)だね…」 「私はその様な人物では…」 「彼は僕が…亡くなった直後の記憶があるだけだよ」 龍馬の話にダヴィンチちゃんも理解、もう1人こそ福井藩主…松平春嶽公だ。 「カルデアの方々…お会いできて光栄です」 中年より少し若いくらいの容姿だが眼光は鋭い…後に四賢公の1人と呼ばれる人物は突然現れた龍馬の話をすぐに信じてくれ今回の件で決めたという、和室にテーブルがあり椅子に座ると一言。 「これで彼らの話も真実だったと理解した」 「彼らとは協力者の方ですか?」 「ああ…」 そして春嶽公は話し始める…
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