切り替わる世界

『THE END』
画面の中央に出てきて、私はゲーム機の電源を静かに切る。
何回もプレイしている位好きなRPGで、ストーリーが面白かったから個人的に満足だ。後日談もあるが、エンディングまで見れたから気が済んだ。
「いい加減現実を見なきゃな」
私はゲームのCDをパッケージに入れ、ゲーム機も押し入れにしまった。
私はこう見えて求職活動をしている。ゲームをしていたのは中々良い会社が見つからず少し休憩しようと思ったからだ。好きなRPGをやったお陰で元気が出た。
「また頑張ろう」
私は自分に言い聞かせ、履歴書を買うために身支度を整えて外に出る。空気は冷たいが、空は青く絶好の外出日和だった。
私は気持ちを切り替えて歩き始めた。