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摂取6.5g
そっちはいつだって兄の事ばかり考えている癖に、私ばっかりそんな制限をされるなんて不平等だ。大体、そんな制限をされなくたって私の頭の中はとっくに流星君で埋め尽くされている。寝ても覚めても、この人の事ばかり考えている。
見事な片想い。完全なる一方通行。報われる可能性だってゼロパーセント。そんな地獄みたいな恋の海に私を引き摺り込んで溺れさせたのは彼だ。全部全部、流星君のせいだ。
「あっ…待って…。」
「やーだ。」
「でもまだ…快感が消えてないから…ぁあっ…だからっ…。」
ベッドの上は彼の香りが一段と濃い。シーツの皺が増える度に、私の理性も失われていく。
連続で一切の容赦なく快感を与えられた私の秘部が、強烈な刺激に耐え切れずヒクヒクと痙攣している。すっかり蜜が溢れてトロトロに蕩けているそこに、熱が溜まった彼の欲望が触れる。
嗚呼、流星君の身体もちゃんと興奮を覚えてくれているんだ。辛そうな程に熱い欲望を直に感じて、自分も彼の理性を多少は奪えている事に悦びを感じる。
「ひっ……。」
「だから?だからどうしたのみーちゃん?」
クチュクチュと厭らしい音を立てながら私の中に指を挿入させて、好き勝手に掻き乱す相手が答えられる状況じゃないと分かっていながら問い掛けてくる。
酷い人。本当に意地悪だ。でも、やっぱりこの人が好きで仕方ないや。
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