1

7/9
前へ
/494ページ
次へ
「ごめんなさいユキ、私のせいよ。私が引退するなんて言わなければ、もっと他に最善策があった筈なのに」 「サブリナのせいなんかじゃない。それを言ったらユキだもの」 「もう止めましょ。そうだ、リイトの新曲、歌詞を聴かせてよ。()いたんでしょ?」  ユキは大きく首を振った。「でも今月中には描かないと……みんな怒るから」  みんなとは誰?  高槻さん?  それともリイト?  私はそれが誰なのか直ぐに悟った。さっきの女子大生が話し掛けてきたことで。
/494ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加