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「呆れた。慰めてると思いきや口説いてんのかよ」 「あれ~、サブリナどうして居るの~?」 「はあ? あなたが呼んだんでしょ!」 「だっけ~?」 「ハッ、サブリナさん!」 「蓮美、久しぶりね。元気だった? にしてもバイト中堂々と客席に座って男に抱きついて、とてもロックなサボり方ね。そもそもあなたリイトの追っかけしてなかったかしら?」 「リイトさんにはユキがいるんで、もう入り込む隙なしじゃないですか。てか見てたんですか?」 「見てたもなにも現在進行形であなたキンヤに抱きついてるじゃない。あっちの方で文句も言えず泣きそうな顔してるのは店長でしょ? いいの?」 「あいつは空気ですから大丈夫です。いざとなれば片ケツぐらい触らしてやりますし。じゃ、キンヤくん、また後で電話するね」 「桜木町のマイスイートアパで待っちょるよ~」 「あなたの胸にズッキュン」 「君の胸にもズッキュン、そのボタンを外して開け玉手箱~つって」 「もう、エッチさん」  ……何こいつら?  手で作ったピストルを二人で撃ち合って。なんだろう、このクソ緩い感じ。相変わらず蓮美は派手にパックなメイクをしているのに、キンヤと並ぶと良い具合に中和されて、なんだかお似合いに思えてくる。
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